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​正体不明:複製体

とある世界の、死んだ人間のコピー体。
宇宙人のような、円錐形をした生物の知識を得る代わりに自らの身体を受け渡した時の技術で作られたものだ。


何かの干渉があったのか、はたまた本人の意思なのか、記憶に欠落が見え必要な情報を得ることが難しい。不必要なかつての親交のあった人物の事等しか喋らない、またそれもノイズにまみれることが多く扱いづらいことこの上ない。

何かしら、彼は彼だけではないような気がしている。はたして彼はそのもの【ひとり】【ひとつの記憶】のみなのか?■■■■■■■■の、その何かを感じる。たまに怪しく光るその赤黒い瞳は何なのか。

それそのものが干渉しているのだろか?その場合、この個体も野放しにはできない。管理なくては、此処に閉じ込めよう。これは外部には放ってはいけない「爆弾」なのだ。




なあ、そうだろう?とでも言いたかったのか。俺は【俺】であり「俺」であり、そして今の六六だ。
煌めき輝かしく天上の才までも捨てられ踏みにじられた、666つ目の機体である66。


なあ、知っているか?666とは「悪魔の数字」らしい。ああ、悪魔か。
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